清掃業の主な仕事内容
清掃業とは、その名称のとおりさまざまな場所を掃除し、きれいにする仕事です。主な勤務先として、列車内や商業施設、ホテル、病院、企業のオフィスなどがあげられます。
具体的な業務内容も勤務先によってさまざまですが、ゴミの回収や床の掃除機・モップがけ、トイレの清掃などを担当するのが一般的です。
利用者の目に見える場所だけでなく、普段目にすることがない場所まで掃除することもあります。また、清掃を行うのは屋内とは限りません。駐車場やビルのガラス清掃など、屋外で作業するケースもあります。
清掃業に向いていない人の特徴
「掃除」といわれると、自分でも簡単にできそうだと思う人もいるかもしれません。しかし、清掃業には向き不向きがあります。
ここでは清掃業に向いていない人の特徴を紹介しますので、自分が当てはまっていないかを考えてみましょう。
掃除が苦手な人
清掃業は掃除をするのが仕事であるため、掃除が苦手な人は向いていません。自分が苦手としていることを仕事にすると、すぐに辞めたくなる可能性が高まります。
また、清掃業では持ち場を徹底的にきれいにしなくてはなりません。自分の家が散らかっていたり汚れたりしていても気にならないタイプの人だと、求められるレベルまできれいにできなかったり、ストレスが溜まったりする場合があります。
潔癖症の人
清掃業は汚れた場所をきれいにするのが仕事です。ゴミに触れたり、服が汚れたり、臭いがついたりすることもあります。ホコリがひどかったり、害虫に出くわしたりすることもあるかもしれません。
そのため、「ゴミに触ったり服が汚れたりするのは無理」という潔癖症の人では、清掃業に就くのは難しいでしょう。
丁寧な作業が苦手な人
丁寧にコツコツと作業するのが苦手な人も、清掃業には向いていません。清掃する場所にもよりますが、汚れを落としてきれいに磨き上げるのに時間がかかることがあります。
ルーティンワークも多くなるため、丁寧な作業やコツコツと進める作業、同じ作業の繰り返しが苦手な人だとストレスに感じるでしょう。
また、決められた時間内に持ち場をきれいにする必要があるため、テキパキと動くのが苦手な人もあまり清掃業に向いていません。
清掃業に向いている人の特徴
前述のとおり、清掃業は、掃除が苦手な人や潔癖症の人、丁寧な作業が苦手な人には向いていない仕事です。それでは、清掃業に向いているのは、どのような人なのでしょうか。
きれい好きな人
「ゴミが落ちていたり、ものが散らかったりしていると気になる」というきれい好きな人は、清掃業に向いています。普段から自宅を整理整頓しこまめに掃除している人なら、清掃業で活躍できるでしょう。
特に細かいところまできれいにしたいタイプの人は、清掃業にぴったりです。ホテルや病院、商業施設などでは、細かい汚れがクレームにつながることがあります。隅々の汚れやゴミまで見逃さずきれいにできる人は、現場で重宝されるでしょう。
また、汚れているところがきれいになると達成感が得られるという人も、清掃業で楽しく働けます。
ルーティンワークが好きな人
毎日同じところを、同じ流れで掃除することが多いため、ルーティンワークが好きな方にも清掃業は向いています。
地道に時間をかけて汚れを落とさなくてはならないこともあるので、黙々と作業するのが好きな人にも合っているでしょう。
また、持ち場の清掃を終わらせれば帰れることもあるので、テキパキと働いて早く帰りたいというタイプの方にもおすすめです。
体力がある人
清掃業では、重いものを持ったり、広範囲を清掃したりすることがあります。また、決められた時間内に作業を終わらせる必要があるため、業務時間中動き続けることが日常となります。
中腰で作業したり、不安定な姿勢を保ったりしなければならないこともあります。さらに屋外で暑い日や寒い日に作業することもあり、何かと体力を使うので体力がある人にも向いているでしょう。
清掃業で大変なこと
清掃業で大変なことは、頑固な汚れでも諦めずに落とす必要があることです。自宅の掃除とは違い「これくらいでいいや」では済ませられません。
掃除道具や洗剤など、さまざまな方法を駆使して何とか汚れを落とさなくてはならないので、なかなか作業が終わらず大変だと思うことがあるでしょう。
掃除を限られた時間で終わらせなくてはならないことも、清掃業の大変な点です。ホテルのチェックインや商業施設のオープンなど時間に縛りがある場合、自宅の掃除のようにのんびりと作業はできません。
また、清掃業では覚えることが多い点に苦労する人もいます。掃除する場所によって使用する道具や洗剤を変えたり、ゴミをきちんと分別したりする必要があるので、清掃道具やゴミの種類などを覚えておかなくてはなりません。
もちろん研修でしっかり教えてはもらえますが、なかなか覚えきれず大変だと感じることがあるでしょう。
清掃業におけるやりがい
清掃業でやりがいを感じられる瞬間は、何といっても汚れた場所がきれいになったのを見たときでしょう。頑固な汚れを落とし、ピカピカになった空間を見ると、何ともいえない達成感が得られます。
自分なりに工夫して汚れを落とせた、時間内にきっちり掃除が終わったなど、日々小さなやりがいを感じられるのも魅力です。
また、清掃業は目立ちにくい裏方的な仕事ですが、人から直接感謝の言葉をかけられることもあります。自分がきれいに磨き上げたことでお客様に喜ばれたり、感謝されたりすれば、それがやりがいにつながります。
清掃のプロとして身についた知識やスキルが日常生活で役に立ったときにも、やりがいを感じる人がいるようです。
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まとめ
多くの人が日常的に掃除をする機会があるため、「清掃業はだれでもできる」と考えている人もいます。
しかし、実際には清掃道具や洗剤の種類、ゴミの種類など覚えることが多く、体力も必要で、だれでもできる仕事ではありません。とくに掃除が苦手な人や潔癖症の人、丁寧な作業が苦手な人などは清掃業に向かないといえます。
その一方で、きれい好きで掃除が得意な人や、コツコツと作業を進めるのが好きな人には清掃業はぴったりです。自分に清掃業が向いているかどうかがわからない場合は、職場体験型就職支援などを活用して清掃業を体験してみることをおすすめします。