次の仕事が決まっていないけど辞めるのはアリ?ナシ?
結論から言えば、次の仕事が決まっていないけど辞めるのは問題ありません。もちろん、一時的な感情だけで退職するのは避けたほうが良いでしょう。転職先が決まっていない状態で退職することのリスクを十分に理解したうえで行動に移すことが大切です。
心身ともにキツイ状態なら辞めるのは問題ない
パワハラや過重労働で心身ともに追い詰められている状態なら、転職先が決まっている・いないに関係なく辞めても問題ありません。今の職場を辞めずに休職や異動ができればいいのですが、これ以上同じ職場で働けないほどのキツイ状態であれば、早めにその環境から離れる必要があります。
転職にネガティブなイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、劣悪な環境から脱することは「逃げ」ではないと考えることが大切です。心身ともに健康になってから、ゆっくり次の仕事を探しましょう。
リスクを理解して計画的に行動することが大切
次の仕事が決まっていない状態で辞める場合は、リスクも理解する必要があります。たとえば、すぐに転職先が見つかるとは限らず、離職期間が想定以上に長引くかもしれません。当然、仕事をしていなければ収入も途絶えるため、経済的に苦しくなるでしょう。
退職前に仕事を辞めたいと思ったら、まずはメリット・デメリットを考えることが大切です。今後、苦しい状況になって後悔しないためには、「もう退職しか方法がない」となるまで熟考することが重要です。
次の仕事が決まっていないけど会社を辞めるメリット
ここでは、次の仕事が決まっていない状態で会社を辞めるメリットを解説します。
転職活動に十分な時間を確保できる
仕事を辞めれば、時間的な余裕が生まれます。すでに退職している状態なら、すべての時間を転職活動に注げるでしょう。仕事をしながらの転職活動はスケジュール管理が大変ですが、退職後なら転職活動に十分な時間を確保できます。
例えば、企業研究には1社あたり10時間程度かけるのが理想といわれています。 選考や面接に向けて、しっかりと準備できるのがメリットです。
また、面接日程を調整しやすいことも大きなメリットでしょう。企業からの連絡にもすぐに対応できるため、スムーズに選考を進められます。
資格取得などの時間に充てられる
退職を機に、未経験業界への転職を考えている方もいるのではないでしょうか。キャリアチェンジのために転職する場合、知識や技術を身につけると転職が有利になります。退職後に転職活動をすれば、資格取得の勉強に時間に充てられることもメリットです。
研修やセミナーに参加したり、スクールに通ったりする時間も確保できます。離職期間が長くなっても、キャリアビジョンを実現させるために自己研鑽に励んでいたことをしっかりと説明できれば、採用担当者からの印象が悪くなることはありません。やりたいことが決まっている方は、無職期間を有意義に活用できるでしょう。
仕事のストレスから解放される
退職することで仕事のストレスから解放されることもメリットです。職場の人間関係やノルマに悩まされることなく、精神的な負担が軽減されるでしょう。大きなストレスで心が壊れそうなら、そのような環境からはいち早く抜け出すことが大切です。
次の仕事が決まっていないことの問題はありますが、心身ともにリフレッシュした状態で転職活動を開始できます。ストレスを抱えたまま面接に臨んでいては、疲れが表情や態度に出てしまいかねません。万全な状態で転職活動ができるように、体調を整えておきましょう。
次の仕事が決まっていないけど会社を辞めるデメリット
ここでは、次の仕事が決まっていない状態で会社を辞めるデメリットを解説します。
収入が途絶えて経済的に厳しくなる
次の仕事が決まっていない状態で辞めると、収入が途絶えるリスクが発生します。収入ゼロの状態で生活を続ければ貯金も尽きて、経済的にも精神的にも苦しくなるでしょう。
離職して失業した方が給付金を受け取れる失業保険がありますが、自己都合による退職の場合はすぐに給付金を受け取れるわけではありません。7日間の待機期間に加えて、2ヶ月間の給付制限期間があるため、その間の収入はゼロとなります。
失業期間が長いと転職で評価が下がりやすい
一般的な転職期間は2~3ヶ月程度ですが、それ以上かかることは珍しくありません。しかし、失業期間が長いと企業からの評価が下がる場合があることに注意が必要です。
一般的には3ヶ月以上の離職期間があると、転職で不利になるといわれています。「計画性がない」「欠点があるのでは?」と思われて、採用を見送られる可能性があるのです。
特に、年齢を重ねてからの転職だと、即戦力が求められるため難易度が上がります。面接では、無職期間に何をしていたのか聞かれることが多いため、明確な理由を準備しておきましょう。
転職先が見つからず条件を妥協する可能性がある
次の仕事が決まらないと、精神的に追いつめられたり焦ったりすることもあるでしょう。不採用が続くと「このまま決まらないのでは?」と不安に駆られるかもしれません。「どこでも良いから早く転職先を決めたい」という焦りから、条件を妥協する可能性があります。
希望と異なる条件にもかかわらず妥協して決めると、転職後に後悔するかもしれません。冷静に考えられなくなると、本来の転職する目的を見失うこともあります。無職期間は短いに越したことはありませんが、転職活動は長引くことも多いのだと一旦冷静になることが大切です。
次の仕事が決まっていない状態で転職を有利に進めるコツ
次の仕事が決まってない状態で退職するにはデメリットが多くありますが、「メリットの方が大きい」「リスクを負う覚悟がある」という方は、思い切って現職を辞めるのも良いでしょう。
次の仕事が決まる前に辞めたら、すぐに転職活動を始めなければなりません。ここでは、転職を有利に進めるためにできることを解説します。
転職期間の生活設計をする
まずは、会社を辞める前に転職期間中の生活設計をしましょう。
今の貯金額から、何ヶ月分の生活費が確保できるか考えると、いつまでに内定を獲得すべきかが分かります。それが現段階でのデッドラインです。
転職後の給与支払いは基本的に「入職の翌月25日」になるため、最低限3ヶ月分の生活費は確保しておくと安心です。 入社できても、給与が受け取れるまでには1ヶ月以上かかることを想定して、生活設計を立てる必要があります。
貯蓄が少なくなったら、つなぎでバイトをする方もいますが、転職活動に十分な時間を確保できなくなるため、あまりおすすめはできません。
金銭面が不安定になると、どうしても焦って職探しをしてしまうものです。転職活動は長引くものですので、想定よりも多めの貯金を蓄えておきましょう。
職場体験型就職支援サービスを活用する
転職活動は、自分一人で進める方法もありますが、求人票だけですべての情報を把握できるわけではありません。職場の雰囲気や人間関係などは、実際に働いてみないと分からないことも多いでしょう。転職で失敗するケースは、多くの場合はミスマッチによるものです。
ウィンワークが提供する職場体験型就労支援サービスでは、職場体験と就職活動を行えます。事前に職場の雰囲気を把握できるだけでなく、職務適性を見た上で採用・不採用が判断されるため、働き始めた後のミスマッチを防ぐことができます。
給料をもらいながら職場体験ができ、内定が出るまでは最短で1日。転職前の退職で最大のデメリットとなる金銭面での不安が払拭できるため、生活費が心配な方にもおすすめです。
職場体験ができる業種はさまざまで、業界未経験でも働ける求人が多数あります。
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資格取得やスキルアップをする
転職でキャリアアップをめざすのであれば、資格の取得など勉強は怠ってはいけません。手に職をつけて転職を考えているなら、スキルアップはなおさら必要です。無職期間中はこれまでできなかったことに挑戦するチャンスですので、時間を有効活用しましょう。
資格取得やスキルアップをすることは、面接官への心象も良くなります。少し離職期間が長くても、知識や技術習得のためと答えられれば、意欲が高いと評価されやすいでしょう。
まとめ
次の仕事が決まる前に辞めると、転職活動に十分な時間を費やすことができます。何よりも仕事のストレスから解放されることは大きなメリットといえます。
一方で、転職期間が長引くとあらゆるデメリットが発生するため、注意が必要です。
転職前に退職すると決意した場合は、後悔しないように計画的な行動を心がけましょう。金銭面が不安な方や、理想の転職を成功させたい方は、ぜひ職場体験型就職支援サービスをご活用ください。